雑木帳

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人月は単純に交換可能でない

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システム開発などで作業量を表す単位として『人月』という単位が使われます。

 

意味としては、1人が1ヶ月に出来る作業量を表しています。

 

例えば、10人月の作業があったとします。これを1人でやろうとすれば10ヶ月かかり、5人でやれば2ヶ月で終わるという感じです。

 

この説明を見ると、人月というのは『人を増やせば月を減らせる』ように思えます。その結果として、プロジェクトが遅れている場合に、人を増やせば良いという考えになりがちです。

 

しかしながら、人を増やすことで作業期間が予定通りに短縮されるということはあまりないのではないでしょうか。

 

人と人との関わりが少ない作業や、単純な作業の場合には、作業以外にかかる時間が少なくなるために、単純に人を増やせば期間を短縮することが出来るでしょう。

 

しかしながら、単純作業でない場合、例えば、システム開発におけるプログラムを書く作業にプロジェクトの途中から入る場合には、短縮出来ない可能性が高くなります。

 

理由としては、 プログラムのルールであったり、システムの仕様を理解するのにかかる時間や、メンバーが新規メンバーに教育をする時間がかかるためです。

 

新しく人を増やすことで必要になる時間が大きくなると、人を増やすことが必ずしもプラスになるとは限らなくなるのです。

 

したがって、人月で作業を見積もっていたとしても、人を増やす時には単純な作業だけでなく、人を増やすことによって生じる作業についても考える必要があります。

 

このことを考えずに単に人を増やすと、お金をかけて人を増やしても進捗が一向に良くならない、それどころか人を増やしたことでかかる金額が増えるため、予算を食いつぶすという結果になることがあるのです。

 

 

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