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雑木帳

役に立つ情報のまとめ、英語、囲碁、読書。

【囲碁電王戦】 趙治勲名誉名人 対 Deep Zen Go は人類がコンピュータに勝利

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人間とコンピュータ囲碁が対戦する企画である第二回囲碁電王戦は、趙治勲名誉名人の2勝1敗という結果で幕を閉じました。

コンピュータ囲碁の実力

トップのプロ棋士から1勝を上げたということで、現時点でプロレベルの力があるのだと思います。

恐るべきはそのレベルの上昇速度です。今年の3月時点では強いアマチュアレベルだったソフトが、約半年間でプロと同等のレベルに上がるというのは人間では考えられない上達速度で、その上達の速さに井山六冠も羨ましがっていました。

更に人間は、どこかで壁にぶち当たってレベルの上昇速度が遅くなってしまうのに対して、コンピュータ囲碁はそれが今のところそれがなさそうであるとも。

序盤に関しては今回対戦した趙治勲名誉名人は自分より強いとおっしゃってましたし、他のトッププロ(張栩九段など)もとても強いというコメントをしていました。Deep Zen Goの序盤の戦略が本当に正しいのであれば、今まで勉強してきたことを覆さないといけないとまで言わせるほどに、今までの人間の考え方とは違った考え方を持っているのでしょう。

今後のコンピュータ囲碁

趙治勲名誉名人のコメントがとても良かったので紹介させていただきます。(正確ではありません)

このようなソフトを開発してくれて感動しています。僕と同じくらいの気力を持つソフトを開発してくれたおかげで、みんながプロと同じようなレベルの人と打つことが出来ますから。

コンピュータが強くなってきて、人間の意味がなくなるのではないか?ということがとても注目されているような気がします。しかし、強いコンピュータが出てきてくれるおかげで、多くの人が恩恵を受けることが出来るようになります。一般の人だけでなくて、プロにとっても強くなるチャンスが出てくるということもおっしゃっておりました。

トップのプロ棋士がこのようなコメントを残してくれるということは、コンピュータ囲碁界にとってもとてもプラスなことだと思います。人間に勝つか負けるかだけではなくて、今後の囲碁を発展させるためにもコンピュータ囲碁を使っていくのが良いと言ってくれているのですから。

【追記】ワールド碁チャンピオンシップ

囲碁電王戦から4か月後の2017年3月には、韓国、中国、日本のトップ棋士プラスDeep Zen Goの総当たり戦が開催されました。

結果から言うと、Deep Zen Goは1勝2敗で3位だったものの、なんと日本の井山裕太九段を倒しての1勝でした。敗れた2戦でも中盤までは優位だったものの、終盤にかけて逆転を許してしまったとのことでした。

Deep Zen Goの中央志向で攻撃的なスタイルは変わっていないとのこと。それでいて、人間の世界トップ棋士たちに序盤で負けないというのは驚きですね。AIが強さを求めていくとAlphaGoなどのように他のソフトと似てくるのかと思いましたが、AIであっても強さのベクトルは違うのですね。

最後に

ニコニコ生放送でこの対局を企画してくれたドワンゴさんには感謝です。

このような企画があると囲碁に興味がない人でも、囲碁を知る機会が増えて嬉しいですね。